インフルエンザ予防には口腔ケア

NHKの『ためしてガッテン』で今年もインフルエンザの話題が取り上げられました。お口のケアが重要だとの内容でした。以下、番組サイトからの引用です。
東京都府中市の介護保険施設では週1回、歯科衛生士が口腔ケアを実施しています。日頃からの丁寧な歯磨きや舌磨きの指導を行ったところ、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したのです。
なぜ口の中をきれいにしておくと、インフルエンザにかかりにくくなるのでしょうか? メカニズムは次のように推定されています。鼻からのどにかけての粘膜はタンパク質の膜で覆われているため、ウイルスはなかなかくっつくことができません。ところが口の中の細菌が出す「プロテアーゼ」という酵素が膜を破壊することで、ウイルスがくっつき、細胞内に侵入できるようになると考えられるのです。
口の中には、インフルエンザウイルスの感染を助けると考えられる細菌以外にも、唾液に混じって気道に入り、重症の肺炎を引き起こす細菌なども多く住み着いています。そのため、日頃から口の中をきれいに保ち、細菌を除去しておくことが、幅広く危険な感染症を予防する対策として有効なのです。
ただし舌のお掃除は注意が必要です。強くやりすぎることによって舌の表面に傷をつけるようではかえって逆効果になります。詳しいことは当院にご相談ください。